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  • 執筆者の写真isakonju

『なんでVMDになろうと思ったの?』『どうやってVMDになったの?どんな勉強したの?』

友人や仕事関係の方々に、聞かれることが多い質問です。客員教授として大学で講義をする際にもよく聞かれるのが、外資のラグジュアリーブランドのVMDにはなるにはどうすればいいのですか?何の能力、資格が必要ですか?と言った質問を受けます。ここで私の経験を踏まえて書きます。

VMDはまだ一般的に知られているとは言い難く、まだまだ新しい仕事、業種だと思います。


4つのラグジュアリーブランドで合計11年間、そのうち3ブランドでVMDのマネージャー(日本企業でいう部長)というポジションでVMDの最高責任者として日本のVMDを統括してきました。このポジションはかなりの権限が与えらます。◯億円の予算、日本国内のVMDの決定権、面接、採用の最終決定権やブランドイメージ/シーズンイメージに合わせて国内状況に合わせたVMD方法の確立などなど。お任せ状態です。(ただし、責任もすごいです。。。外資ラグジュアリーブランドでは年に一回か二回、本国社長や会長などが日本に来て、日本の店舗の視察を行います、、、業界では『来日』もしくは『お祭り』と呼んでいました。店舗視察で一番目に入るのは単純に店が綺麗かどうかですよね!!!ディスプレイ重視で見られてシーズンイメージが表現されているか、ブランドイメージが表現されているか、、、見た目が重要です。ただし彼らはビジネスマンなので、MDとリンクしているVMDか、店舗状況に合ったVMDなのか、売上が取れるVMDか。ここでディスプレイ、VMDについてネガティヴな意見を言われたら私の首はすぐに飛ぶと言われていました笑






“どのような能力が必要か?どのような仕事をするのか?”

外資ブランドのVMDのトップを目指す


VMDのセンスは当たり前のこと、店舗や会社が持つVMD面の問題を解決するVMDとしての能力、また、他部署との関わるも多いのでコミュニケーション能力、本国と話し合う為の英語力や交渉力、提案力などが必要となります。また、一度に幾つもの案件が同時進行するので記憶力(?)も必要です!



VMDチームのメンバーを目指す


独立後も幾つかの外資ラグジュアリーブランドにコンサルとして関わらせていただいていますが、近年のラグジュアリーブランドのVMDもかなり変わって来ているように思います。

現在は、英語ができること、ガイドラインに沿ってディスプレイができることがメインに必要になってきています。



ガイドライン化

本国の意図にいかに沿うことができるか。2009年以前はイメージは合わせるが陳列の仕方、ディスプレイ方法はかなりの許容範囲が許されていていかに自分のクリエイティビティーをブランドに合わせて表現できるかが重要でしたが、現在は本国の意図(ガイドライン)を汲み、それに合わせられるか、クリエイティブな面よりも理解する言語(英語)が重要視されてきています。



VMD、ディスプレイの変化

現在のVMD、ディスプレイは直線的にシンプルに置いて縦横を揃える。プロダクトミックス(同テイストな異カテゴリーの商材を混在させて陳列、もしくはディスプレイする)は減り、バッグはバッグ、SLGはSLGのみといったように『イメージを魅せる』というよりも、『商品を見せる』といったようにシンプルなVMD、ディスプレイが目立つようになりました。以前はバッグと一緒にスカーフやジュエリー、シューズ、SLGなどと一緒にプロダクトミックスを多用してイメージ演出を多用していました。また、店舗の什器自体も均等なサイズで同じディスプレイ、陳列方法でリピートさせるVMDが行えるように変わってきています。個人的には昔のようにクリエイティビティがあるVMDの方が好きです笑



などなど、現在の外資ブランドのVMDに必要とされている能力は、


コミュニケーション能力/英語力
ガイドラインを見て意図を読み取る能力
体力(これは以前と変わりないです)
ちょっとした感覚/センス

また時代が変われば、必要とされる能力も変わってくると思います。


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